気の向くままに徒然と・・・
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プロフィール
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遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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昨日の、いや日付は変わっていたから今日の夜と言うべきなのか・・・。
まあ、そんな事は置いといて・・・。
夜中に出会った寂しそうな少年は、今もまた独りでデッキへ行ってしまった。
「また、置いてかれたなぁ~」
前回、自分が置いていかれた場所はデッキだったが・・・。
どうも、ああいう子どもはほっとけない。子どもと言っても1コ違いらしいが、見た目も中身も子どもっぽい。
だいたい、何で常に眉間に皺が寄っているんだよ・・・たかが一五のガキが。
まだ、たいして話しはしていないが、今までの会話から読み取れたのは、どうも世の中について悟りすぎてる・・・というか、冷めてると言うか・・・。
「あ~、なんかわけわかんねぇ~」
あれ、もしかして矛盾してる?
結論、冷めてる子どもほど可愛くない物はない。
ガタン、ガタン・・・・
列車はいつの間にか走り出していた。レインは、いつごろ戻ってくるだろう?
今までの会話から、彼について考える。
頭の回転は速いらしい。
自分ではまったく気づかないような事を、彼は指摘していた。
学校には行ってんのか?
「聞いてみるか」
ボックス席に座り、向かいの座席に足を投げ出す。窓の外を眺めながら今までの出来事を振り返る。
年が近い子どもと話しをしたのは久しぶりだった。
だから、こっちから無理に声を掛けたのだ。
本当は、誰とも会話をしたくないと思って、屋根の上に居た。
ずっと、あの場にいるつもりだったのだ。
その方が、景色が良く見えるし、降りる駅を探しやすい。
目的地を定めない旅はそうゆうところが面白い。
しかし、それは数時間で終わった。
誰も来るはずがないと思っていたデッキに、人がやってきたのだ。
始めは、自殺でもするんじゃないかと、正直思った。
浮かない顔して、空を見上げて、そして泣きそうな顔をしていた。
だから、わざとふざけた調子で声をかけたら、第一声が「無賃乗車」。いい性格してるよな。
話しを聞いているようで、聞いていない。
つまらなそうな顔をしているが、実際は結構楽しかったりするらしく、きちんと会話に付き合ってくれる時もある。
一番驚いたのは食事の時だ。
内容にも驚いたが、長く喋るレインに驚いた。
不機嫌そうに話す姿は、見ていて面白いものがあった。
こんなやつと一緒に旅をしたら、面白そうだと気づいたのだ。
レインは、どう誘えば付いてきてくれるだろうか?
やはり、ああいう子どもにはストレートに言うのが一番効くだろうな。
しかし。
「どうゆう環境で育ったんだよ・・・」

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