「何で僕に聞くんだ。本人に聞け」
「教えてくれんの?」
と、オネストは僕からレイブンへと視線を移す
「あ~、折角だから…秘密って事で」
てへ、とふざけた笑いを漏らして、ふざけた事を言うレイブン。
「教えてくれんの?」
と、オネストは僕からレイブンへと視線を移す
「あ~、折角だから…秘密って事で」
てへ、とふざけた笑いを漏らして、ふざけた事を言うレイブン。
「あっそ。だったら俺も絶対言わねぇ」
どこまでが、冗談か分からないレイブンの台詞に、本気で頭にきたらしいオネストが力を込めて宣言をする。
「うわっ!それとこれとは話しがべつだろ!オネスト、あんま我がまま言ってると、ホントに車掌に突き出すぞ!」
「だから!」
こいつら、もしかしてわざとやってるのか?
しかし、いつまでもこの調子で騒がれていたのでは迷惑だ。他の客にも僕自身にも。
「どうせ、貴族様だろう?」
「え?」「は?」
言葉は多少違えど、二人は似たような反応を示し、僕へと注目する。ちなみに、前者がレイブンで後者がオネストだ。
「会話、聞いた感じでは男爵家の人間だと思ったけど?どうせ、対した理由はないだろうから、あまり追求するな」
僕の言葉に、二人が同時に動きを止める。
PR