気の向くままに徒然と・・・
| Admin | Write | Comment |
カウンター
New!
~足跡~
[01/12 館主 遼]
[01/12 nameress]
[05/20 館主 遼]
[05/20 蒼月薫]
[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
Letter
バーコード
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

警察隊の連中だけでなく、レイブンやオネスト、たまたまその場に居合わせているエル女史。
皆、一様に驚いた表情で僕を見る。
「その前に、一つ確認しておきたい事があるんです。いいですか?」
「いいわ。あなたの話し聞いてみようじゃない」
答えたのはエル女史。
いいでしょ?と周りの人間に確認している。しかし、威圧的な視線を送りながらの確認なので、全員拒否できるわけが無い。
彼女は気付いているのだろうか?
「ありがとうございます」
僕は、エル女史に向かって軽く頭を下げる。
そして、分からないように深呼吸。
「聞いておきたい事は一つだけです。一つだけ確認させていただければ充分ですので。…聞きたい事というのは、中央銀行から盗まれたというお金の、金額の事です」
わざと、同じような言葉を繰り返して、ゆっくりと喋る。
相手に、きちんと聞いてもらって、こちらの話術にはまってもらうためだ。
「新聞には、一千万カスタと書いて有りましたけど。…実際は、そんなに盗まれてませんよね?」
周りの空気が凍りつく。
得に警察隊の皆さんは重症だ。
この反応だけで充分だ。
「なんだよ。それ、どうゆう意味だ?」
やはり、こうゆう時でも喋れるのはレイブンだけだ。
「貴様、何故それを・・・?」
決定打。
アシエがうめくように言葉を漏らす。
「ダメじゃないですか。簡単に機密事項もらしちゃ」
僕は笑いながらそんな事をいう。
「どういう意味か?なぜ、それを知っているかって?・・・どうしてだと思います?」
その場にいる全員に視線を巡らせる。
結構、上手くいっていると思っていたが、世の中そうはいかないらしい。
「どうしてだか分からないから、聞いてるんだろう?」
レイブンが、苛立った様子で至極当たり前な事を聞いてくる。
PR
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[203] [204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213]
忍者ブログ [PR]
material by:=ポカポカ色=