真っ白な雪を踏みしめる
ギュッ ギュッ
と音が鳴る
足跡のない道を
選んで歩くのは
ボクの中に残る子ども心から
吐く息白い
寒さの中を
ヒラリ ヒラリ
と結晶が舞い落ちる
綺麗な白の中に
いつもとは違う世界を感じ取る
全てが綺麗に見えるんだ
サラサラな雪を手に取り
握り締める
零れ落ちる雪と
手の中に残る雪
ほんの数秒持ってるだけで
すぐに手は感覚を無くす
ふっと
周りに誰もいない事に気がついた
いつもとは違う静けさの中
ボクは
1人白の世界に立つ
急に独りになった気がした
取り残されたんだ
白の中に
音がずっと遠くに聞こえる
車の走る音に
子供たちの笑い声
電車の音
いつもと距離は同じはずなのに
ずっと遠くに感じる
白銀の雪に包まれて
ボクはそっと目をつむる
聞こえてくるのは
雪の降る音
H18.01.21
ciel