僕らのクラスで何をやるかというと、ただの飲食店だ。
出すメニューだって、コーヒー・紅茶やオムライス・サンドウィッチ・ケーキ等など。高校生の文化祭にしては、凝っているが極々一般的だ。
何種類も料理が出せるのは、この学校特有のバックの強さと、生徒一人一人の凄さを表している。
準備も最終段階まで来たところで各担当の代表だけで集まる打ち合わせで、最終チェックをする。
代表というのは、学級委員二人はもちろんのこと、衣装係、調理班、接客・宣伝係、内装係、各一名ずつで行う。自主参加の永夜を含めれば七人ということだ。
最終打ち合わせといっても、特に話すことはない。当日の流れなどを一通り確認し、後は適当に各自で確認を行う。それが終われば、僕らのやることは終了だ。
晴れて自由の身となる。
結局、打ち合わせは二時間近く続いた。
各担当者の間で誤解していることが多々あり、そこを修正させるのが大変だった。しかも、永夜が場を引っ掻き回すもんだから余計に悪化する。それに、話が無駄な方向に脱線することも多かった、誰かさんのせいで・・・。
「まあ、しょうがないか、初めてだもんな、各担当者が全員集まったの。」
「別に初めてじゃないさ、ていうかお前がいるから混乱したんだろう?」
「ひっどー!オレの好意を何だと思ってるん?」
「・・・。もう、何とでも言ってろ。」
「だあ!かなた!どこ行くんだよ?話し、話しがあるんだ」
「帰るに決まってるだろう。考えたいことあるし。」
「それって、今朝の話だろ?オレ、その話が詳しく聞きたいんだけど?」
「・・・・・。んじゃ、家、来るか?」
「行く。」
「今、確か醤油切れてたんだっけ・・・?」
タダで招待する気もないので、家に無かったものを何気なく言ってみる。
「了解。近くのスーパー寄って買っていく。ってことで、先行ってるから!」
言い終わるか終わらないかで彼は走り去っていってしまった。
そんなに、話を聞きたいのだろうか?それとも、何か違う話しがしたいのか?
ともかく、彼に夢の話をすることで何か解決するかもしれない、そんな事を考えながら僕は家路についた。
そんな訳で、「ユメヲ見タ」完デス。
「待て、次号!」
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「私、読んでます」という存在主張だけでも嬉しいです。
じゃないとそろそろ、落ち込みます 笑。
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