気の向くままに徒然と・・・
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プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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普通、魔法を使う際は詠唱か呪文が必要だ。
詠唱は決められた長い文章を紡ぐ事によって、魔法が発動できる。
その言葉自体に力がこもっており、術者の力不足を補ってくれるものだ。
対する呪文は、短い単語で済む。こちらは、同じような意味合いの言葉であればなんでもいい。
術者にきっかけを与えてくれるのが呪文だ。
俺の場合だと、防御系魔法を使う際を後者、それ以外の術を使うには前者を必要とする。
シュタはどんな魔法を使う際でもどちらも必要としない。
「すごいです!どうやったら、そんな風になれるんですか?」
「なるも何も、これは元々持ってるものだから。どう魔法を使うかは、生まれ持った魔力に関係してくるからね」
そう、ダレもが皆魔法を使えるわけではない。生まれた時に、魔力を持っているかどうかで決まる。
ちなみにこれは遺伝性ではないので、両親は魔法が得意でも、その子どもがまったく使えないというのも普通に起こりうることだ。
だから、この学校の魔法学科は選択性だ。一応、使えるか、使えないかを見極めるための必修授業は存在するが、使えなくとも何の問題もない。
しかし、魔法に敵対できるだけの知識を叩き込まれる事になる。
「でもでも、持っててもやっぱり最後はそれを持つ人間次第だと思うんです」
この集団の唯一の女子生徒がシュタに食い下がる。
「う~ん、確かにどんなに力を持っててもそれを操るだけの知識と、使える体力がないと意味がないかもね」
「どっちにしろ、光るも腐るも本人次第って事だろ」
「そんな言い方しなくてもいいと思うけど?」
「結論を言ったまでだ」
「ま、そうだね。あ、帰ってきた」
足音もなく、スグリが駆けてくる。それを見た生徒達が教室内へと逃げてゆく。
「お二人とも、お待たせいたしました。おや、直ったのですね?理事長が報告書を出して置くようにと」
「はい。申しわけありませんでした」
「私よりも、巻き込まれた彼らに謝ってください」
「あ、っと、すまなかった二人とも」
スグリに言われ、謝る姿はなんとも滑稽だ。

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