町でたった一人の
冒険家が旅立つ姿を
水平線の彼方に見送った
僕はいつか彼を追いかける
約束したのは
旅立ち前夜
彼は色んな話を聞かせてくれた
想像するだけではつまらない
実際にこの目で見てやろう
それはもうずっと昔の話
彼はあれから帰ってこない
町での噂でいい話を聞いた事はない
もうすぐ
約束が果たせる
貰った世界地図の印の着いた場所
ここが第一の目的地
待っていることは期待してない
それでも
約束の品を彼は置いてるはずだ
金銀財宝なんかよりも価値のあるもの
明日
彼を追いかけ僕は生まれ育った
この町を出る
H20,01,06
ciel