気の向くままに徒然と・・・
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[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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「そんな理由で、ハイレベルな力使って低レベルなケンカされたらこっちが迷惑だ。次からは場所考えろ」
「了解」
シュタがとりあえずの返事を返すとレイスが睨む。場所が違えばいいのかという言葉は場の空気を読んで引っ込めた。
「シュタルク?思ってもいないのに返事するなって言われてなかった?」
「そんなことも言われてたね」
「ついでに、アキシェ。思ってなくても返事ぐらいしろって言われてただろ」
「言われてたな」
レイスが言ったのはお互いに教師に注意されていた言葉だ。
シュタは従う気もないのに、気持ちのいい返事をし、自分の場合はやる気があろうがなかろうが、まったく返事をしていなかった
それを卒業するまでずっと言われ続けていたのを思い出す。

「くっくくく…」

「変わってないね、二人とも。ふははは」

「それは、お前もだろ。レイス」

シュタが笑い始めて、それがレイスに伝染する。すると、何故だか可笑しく思えてくる。

3人でしばらく笑いあって、何かに気づいたのかシュタが尋ねる。
「それで、何の用なのレイス?」
「そうだ、夕飯にはまだ早いだろう」

そもそも、レイスと分かれてからまだ30分も経っていない。
二人して、怒られたのでなんとなくやりづらい。さっさと話題を変えようとするシュタに便乗して会話を進めにかかった。
「二人に渡すもんあったの忘れてて。理事から預かってたんだ」
「理事になら、僕らもさっき会ったたけど?」
「ああ、うん。その前におれが預かっちゃってたから」
「なるほどね。で、何?」
不自然なほどに低くなった自分の声。レイスが現れた事で、シュタには何も聞けなくなってしまった。
「ちょっと、アキシェ。何で急に不機嫌なの?」
「気にするな」
「レイス、何を預かってきたの?」
一瞬気まずくなった空気をシュタが明るい声で取り払う。
「あ、ああ。これを」
彼がポケットから取り出したのは小さなバッチが二つ。

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