気の向くままに徒然と・・・
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~足跡~
[01/12 館主 遼]
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[05/20 館主 遼]
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[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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誰からも言葉が無い中、理事長だけがスグリの用意する食事を美味しそうだと眺めている。
「食べながら、する話ではないと?」
「まあ、そうゆう事だね」
俺の言葉に理事長は簡単に頷く。
「お腹すいてるのは事実だし、いただきます」
レイスが一言断ってから、机の上に並んだ料理に手を伸ばす。
「いただきます」
レイスに続いて俺も手を出す。
待ち合わせ場所で遅い朝ごはんを食べてから一切食事をしていないのだ。食べたくもなる。
それはシュタも同じはずだが、彼は動こうとしない。
「シュタ?つまらない意地は張らないほうが身のためだ」
「わかってる」
そういって、目の前にあったカップスープを乱暴に手に取った。
ちなみに、目の前に並べられた料理は、サンドウィッチとカップスープ、簡単に食べられるおかずが数種類だ。
食事中、何度か理事長から話題が振られたが、誰もまともな返事をしなかったために会話は成立しなかった。
自然と誰も喋らない環境の中で食後の紅茶を飲み始めたときに、理事長が唐突に口を開いた。
「とりあえず、正式に依頼しても構わないかい?アキシェルツ・ユエワート君」
フルネームで呼ばれたことに、多少の苛立ちは覚えるが、話の流れが分からない。
カップをソーサーに戻し、理事長と視線を合わせる。
「なぜ自分に?シュタではなく?」
誰もが思う疑問だろう。
「ああ、君だ。班を仕切るのは君が一番向いているからね」
「理事、それはどうゆう意味?」
黙って聞いていたシュタが口を挟む。相当不満だったらしい。
「シュタルク君。君に任せると、肝心な報告が怪しくなるからね」
理事長は一呼吸おいて、シュタの反応を見る。
シュタは図星だったらしく、不満そうな顔を切り替えて理事長を睨んでいる。
どの世界でも情報は一番武器になる。時には諸刃の剣となるがそんなのは使い手次第だ。
「私は、きちんとした報告がほしいんだ。その点では、プロと呼んでも差し支えのないアキシェルツ君が一番だ。何より、彼の経験と行動力・総合レベルは学園でトップだからね。頭がよくて魔法が得意なだけの君では勤まらない」
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