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プロフィール
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遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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さて、問題は、どこまで買い物に行くかだな…。
近い方のスーパーは、安いが品物の質があまり良くない。逆に遠い方のスーパー、値段は結構高いが、質がいい。そしてもっと、遠出すれば安くて質のいい物が手に入る。
近いスーパーは歩いて十分。少し遠いスーパーは十五分。遠いスーパーまでは三十分。
「チャリで行くか。」
一瞬、一番遠いとこまで行こうかと考えたが、もう一人いる事を思い出し考え直す。
今までの買い物は、必要最低限の物しか買わなかった。
しかし、永夜の事を考えるとそうもいかない。
量を考えただけでも、二倍になるのだから、安い方がいい。
質なんか気にしなくてもいいか。
健康なんて、あまり深く考えなくともいいだろう。
今までとは違うのだから。


途中までは同じ道のりなので、二人して一緒に家を出た。
地元の駅なのかと思っていたが、どうやら違ったらしい。
「いや、だってさ、大きいロッカーいっぱいだったんだよね。だから、しょうがなく隣の駅のロッカーに入れといたの。」
「ふーん。駅以外は見たのか?」
「えっ?駅以外って?」
「スーパーにも置いてあるし、後は、そこの公園にも結構置いてあるぞ。」
そう言いながら、駅前の小さな公園を指差す。
「うっそー!マジ?そうゆうのは早く言ってくれよ。オレ、なんか無意味に電車乗っちゃったじゃん。オレの電車賃返せ~!」
「知るか。気づかないお前が悪い。じゃ、俺こっちだから。」
「ん~。じゃね。」
永夜と別れて、スーパーへ向かう。今の僕の頭の中は夕飯をどうするかという考えで埋めつくされている。
「さて…。どうしたもんか?」


買い物から帰ったら、まだ永夜は帰っていなかった。家を出てからは、軽く一時間は経っている。
「どこ、行ったんだ?」
他にも、何か用事があったのだろうか?
あれ?
そういえば、あいつ、鍵はどうしているのだろうか?
突然そんな疑問が浮かんだ。
一応オートロックなので、部屋のナンバーを記憶しているかどうかが、とても怪しい。
アイツのことだから、きっと覚えていないだろうな…。
「あれ?待てよ…?」
そういえば、こないだ醤油を買ってきた彼は、玄関のインターホンを鳴らしていたよな?
マンションの入り口はどうしたんだ?
「たっだいまぁー!」
考えていたそばから、タイミング良く答えが帰って来た。
「お帰り。なあ、お前って鍵どうしてんの?」
「ん?あれ?言ってなかったっけ?ほら。」
とか言いながら、家の鍵をポケットから取り出す。
「どうして、お前が持ってるんだよ?」
「そりゃ、色々やるのに必要だったから。」
「色々って?」
「まあ、色々。」
「じゃあ、どうやって、鍵を手に入れたんだ?」
「ん~。どうって、この部屋にあったのを一個失敬して頂いちゃったから。」
考えた僕がバカだった。というより、どうして鍵が一個無くなっている事に気がつかなかったのだろうか?
僕が管理している、家の鍵は二つあった。
一つは、学校の鞄に入れっぱなしになっている。前に一度、鍵を忘れて散々な目にあった為、それ以来、鞄の中に入れっぱなしにしていた。僕が出かける先は大体が学校しかないという理由からだ。
もう一つは、玄関の下駄箱の所に置いてある。
まったく確認していないから、永夜が取ったのは鞄の中に入っている方の鍵だろう。
「あのさ、一つ、オレから質問。鍵つながりで。」
「なに?」
「なんでさ、鍵、掛かってんの?」
「そりゃ、玄関に鍵を掛けるのは常識だろう?」
「んにゃ、玄関じゃなくて。」
「えっ?」

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