「泣いてもいいよ」
ってダレかが言った
そんな無責任な
独りで泣く事の怖さを知らないの?
泣いてしまったらそれで終わり
今まで守ってきたもの
みんな崩れて消えてしまう
だから
ボクは笑うんだ
笑っているんだ
笑顔という名の
仮面被ってる
大切なもの守るために
ボクの世界守るために
なんでもないような
ダレかの言葉で
ココロはすぐに揺らぐ
分かってる
それは嘘だって
その場しのぎの言葉だって
もう騙されないよ
もう揺れないよ
ヒトの言葉は信じない
何も知らないのに分かったふりして
知ってるはずなのに
知らないふりする
卑怯な他人に
ボクはもうなにも期待しない
涙堪えるってさ
結構辛い事なんだよ?
キミはそれを知ってる?
あふれ出す思いに
蓋をするのって
結構疲れることなんだ
誰にも気づかれずに
普通のふりするのって
壊れたココロを隠すのって
楽じゃないんだ
それなのに
囁くヒトがいる
天使のような声で
悪魔の言葉を
守ってきたもの
全部壊そうとする
それで
ボクが近寄ると
手の平返したように
ボクを拒むんだ
どうすればいい?
中途半端に傷ついた心
ヒトを恨みたくても
彼らは徹底的には
ボクを突き放してくれない
傷を抉るよな優しさ
もう騙されないよ
もう揺れないよ
ヒトの言葉は信じない
「泣いてもいいよ」
ダレかが言ったその言葉
ボクには呪詛にしか聞こえない
H19,09,23
ciel