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プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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彼、曰く「これは自分自身の事だからお前はどうなってるかは分からない。これから徐々に分かっていくだろう。」という事だった。
そして、参考までに彼自身の事を教えてくれた。

1.ケガはするが普通の人の何倍も早く治る。もちろん痛みはある。
2.病気はしない。しかし、風邪くらいは引くらしい。(つまり、ヒサヤが経験していないだけで、実は大病もあり得るということだ。しかし、絶対に死なないという保障つき)
3.食事は取らなくてもOK。しかし、体力がなくなるので不便。睡眠も同様。

そして、絶対にヒサヤだけに言える事がいくつかある。それを、契約の代償と呼ぶらしい。

「オレは、お前と違って完璧に死んだ人間なんだよ。何てたって悪魔と契約してるんだから。しかも、特別な方法で。」
完全に死んでいるのに不老不死なのか?
「悪魔と?…どう違うって言うんだ?」
頭で考えていた事とは別の事を質問する。
何となく、訊いてはいけないのかもしれないと思ったからだ。
「ん~。どうって聞かれると困るけどな…。ある意味人間離れしてるから。」
「どこらへんが?」
今まで、けっこう長い間彼を見てきたが「人間離れ」しているところなんて一度もみていない。
「いや、だってほら、お前を不老不死にしたり、学校に通ったり」
「学校?」
「そう、普通に考えてオレやお前が現在進行形で、学校に通ってるのおかしいと思わないか?」
そう言われてみればそうだ。僕はとっくの昔に高校は卒業したはずなのだ。
何がどうなってるっていうんだ…。
「ちょっと待て、混乱するなよ?簡単な話しだ。記憶操作さ。」
「記憶…操作?」
「そっ!学校の連中全員に。それと同様に、お前の元友人たちや、この家のご近所の皆さん。一人一人、全員にやってたら予想外に何年もかかちまったけど。ついでに言うと、戸籍上ではお前、死んでることになってるから。関係ないけど、必要最低限の調味料とオムライスの材料用意しといたのも、オレだから。その他色々辻褄合せはオレの特技です。」
少し、おどけた感じに語る彼はとても楽しそうにしている。
しかし、これで空白があった事に説明がつく。ついでに、しょう油の矛盾も無くなった。
そして、簡単に言っているが、割とすごい事を言っている。戸籍上では死んでるって…。
少しショックだ。


「後は、特技として、催眠術や未来予想、言語能力やらで、後はどうでもいい細々したことが少々。」
最後のあたりになると意味がわからない。しかしその中で一番意味が分からないのは「言語能力」というやつだ。
「言語能力って?」
「ああ、これにはすっげぇ感謝!」
「だから、何なんだよ、それは。」
「世界各国の言葉が、いつでもどこでも喋れます!・・・ただし、相手から話し掛けられなきゃ意味が無い」
彼は苦笑交じりに重要な事を付け足した。
「こっちからは話かけられないって事か?」
「そ。あ、でも、日本語と英語は別だぞ?」
英語は元々、日本語は根性でと誇らしげに言う。
これは、もともと彼が契約した悪魔の力らしい。
その他も同様。
そもそも、悪魔達の世界では言葉は存在しない。しかし人間と会話しなければ、契約はできない。
そして、悪魔を召喚する国は、何も一つとは限らない。そこで、相手次第で何語でも瞬時に話せるようになっているらしい。
契約と言っても大半は、悪魔が一方的に魂をもらうものだと言う。
勉強不足な人間は死ぬために契約しているようなもので、ろくに願いも叶わないらしい。
彼の場合、数年間、部屋から一歩も出ずにただひたすらに調べていたらしい。
召喚術だけではなく、錬金術や黒魔術といったものまで。(不老不死になってからは、ついでという事で陰陽の術や風水といった様に、ありとあらゆるものを勉強したらしい。)もともと、彼の曽祖父がそうゆうもののコレクターだったため、普通では考えられないくらいの量の資料やレアなものが大量にあったのだそうだ。
・・・という事はデフェル家というのは相当な金持ちだったのだろうか?でなければ、レアなコレクションは集まらないだろう。

そんな中で、一つだけ絶対に成功する方法を見つけた。

それは、悪魔を完全に捕まえ契約後に悪魔を殺すこと。
殺られる前に殺れ、ということだろう。
それではなぜ、完璧に死んだ人間なんだ?
僕の思考とは関係なく話しは進んでいく。
「んで、後は月光。ただし、満月とその前後に限る。」

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