「話し、変わりすぎだ。ってゆうか、そのまとめ方変だぞ?大体何で夜なんだ?」
「ん~。まあそこら辺は気にせんといて。あー、それから、目はカラコンだぞ。」
ほら、と言いながら彼は両目のコンタクトを取りに掛かる。
初めて見る光景だ。人がコンタクトを取るところなんて。
話しの内容がコロコロ変わるのでついていくのが大変だ。
まあ、いつもの事だが…。
「どう?」
・・・・・・・・。
あれ?
彼の顔を見てすぐに違和感を覚える。
左右で瞳の色が違う。
もちろん、コンタクトは外している。今は、彼の手の中だ。
しかし、おかしくないか?
こんな瞳の色は初めてみる。まるでこっちの方がカラーコンタクトをしているようだ。
左目が、あの外国人特有の綺麗な碧い瞳。
それだけ見ると、イギリス人に見えなくもない。しかし変なのは右目だ。
見たこともないような色をしている。
金の瞳。
まるで、片目だけ光っているようだった。
「これも、契約の代償。ん~?代償っつうより証かな。だから、ほら。」
そう言いながら、僕の左目に手をかざす。
「っ痛!」
途端、チクッとした痛みが目に走り、思わす、左目を抑えてうずくまる。
「見てみん。」
顔を上げると、どこから取り出したのか、永夜は鏡をこちらに向けていた。
それを受け取り除いてみる。
「……。なんだよ、これ。」
そこに映っていたのは、右は黒目で、左は灰色―というより銀色に近い―の瞳をした自分だった。左右で不自然に瞳の色が違う。永夜とはちょうど逆の目の色が変わっていた。
「だから、契約の証。そこに、記したの覚えてないか?」
記憶を手繰ってみるが、思い出せない。
首を振って、否定の意を表す。
「う~ん。まあ別にどうでもいい事だから、覚えて無くてもいいんだけどね。最近はカラコンで隠せるし。気にすること無いよ。それから…」
お前の分だと言いながら、彼はカラーコンタクトを僕へと差し出した。
彼の説明はに不自然に終わる。
PR