空言空館
気の向くままに徒然と・・・
|
Admin
|
Write
|
Comment
|
カウンター
New!
合言葉は「気まぐれ」
(11/04)
タイトルなし
(11/04)
新規更新
(06/29)
気がつけば
(06/29)
物語箱
(06/09)
Your Voice
人気blogランキングへ
創色工場。
CONTENTS
『空空』地図 ( 4 )
お礼書き ( 5 )
ヒトリゴト ( 35 )
ciel 詩 ( 55 )
詩 不思議シリーズ ( 32 )
NOVELS ( 227 )
物語小箱 ( 21 )
halu'sPresents ( 2 )
駄文 ( 5 )
LINK~紹介~ ( 1 )
~足跡~
お礼書き
[01/12 館主 遼]
無題
[01/12 nameress]
お礼書き
[05/20 館主 遼]
無題
[05/20 蒼月薫]
ありがとうございます
[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。
遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。
最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心
創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
Letter
Powered by
SHINOBI.JP
[
NINJA_STYLE_MAILFORM
]
リンク
☆水月のお気に入り☆
藤花殿
OVER■TIME
Surfersparadise
駄文同盟.com
文芸Webサーチ
バーコード
[PR]
2024/11/25 [Mon]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第一幕 再会
2008/06/03 [Tue]
「お疲れ様」
「どうも」
彼に連れられ、馬車に乗り込んだ。
そこで、微笑みながらそんな一言。嫌味にしか聞こえない。
「それで、何のようだ」
「ん~、ちょっと頼みがあって。今回ばかりは僕だけの力じゃ叶わない」
「珍しいな、お前が弱気なのは」
「自分の限界は知ってるつもりだけど?」
城へ向かう馬車の中、早速本題を出してみたが、話し出す気配はない。
「シュタルク王子、どうされますか?」
「あ~、そうだね。念のため裏からお願い」
突然前方から声がし、彼がそれに答える。
「かしこまりました」
御者が了解の意を示し、馬車が少しばかり速度を落として、進行方向を変える。
窓から外を見れば、既に馬車は目的地間近だった。小さな窓では全景をとれない城がある。
この国の最高権力者が住まう城だ。
すなわち、目の前の彼は正真正銘、本物の王子だというわけだ。
「何故、裏からなんだ」
「キミと一緒だから」
「つまり、正式な客としては認められてないんだな」
「いや、一応父上に話してある。今度、護衛をつけるって」
「じゃあどうして?」
「敵が多いでしょ?お互いに」
彼の言葉を聞き、思わず眉間にシワが寄る。
「もしかして、内輪もめじゃないだろうな?」
「それもある。けど、それだけじゃない」
彼は現国王の第6子にあたる。数字だけみれば、世継ぎ問題に関係なく見えるが、そうでもない。
上3人の兄は全員、国王と妾腹の間に生まれている子どもなのだ。
しかし、彼らに王位継承権がないわけじゃない。国王の子どもならばダレにでも継承権が存在するが、やはり一番有利なのは、国王と王妃の間に生まれた子だ。間二人は姉なので関係がない。
そんな中で「彼さえいなければ、自分が国王の座につける」という考えは、当然に浮かぶものだろう。
裏庭で馬車を降り、そのまま、使用人が使う道を通り彼の部屋へ向かった。
「シュタ、何に首を突っ込んだんだ?」
扉を背に彼に問いかける。
「そう焦らないでよ。まずは、その血生臭さをなんとかするのが先」
彼の部屋に着くなり、指差されたのは部屋備え付きのバスルームだった。
人が真剣に話を持ちかけても冗談で誤魔化されてしまう。それは、数年前クラスメートだったころから変わらない。
PR
[つづき]
NOVELS
Comment(0)
≪ Back
│HOME│
Next ≫
[
61
] [
62
] [
63
] [
64
] [
65
] [
66
] [
67
] [
68
] [
69
] [
70
] [
71
]
忍者ブログ
[PR]
material by:
=ポカポカ色=