気の向くままに徒然と・・・
| Admin | Write | Comment |
カウンター
New!
~足跡~
[01/12 館主 遼]
[01/12 nameress]
[05/20 館主 遼]
[05/20 蒼月薫]
[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
Letter
バーコード
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さくらの便り 2



「せんねんじ?」

シンの言葉をそのまま繰り返すがどこの事だかさっぱりわからない。

「千に念じる寺で」

「千念寺」

「千念寺?」

もう一度呟くおれの横でクギも同じように呟く。

「知らないか?」

「どの辺の?」

シンの問いにクギが問い返す。
正直自分も聞き覚えの無い名だ。

「幸北の駅からすぐ」

「ウチのご先祖、最方寺だからな~」

「クギのご先祖様は今はどうでもいいし」

「二人とも全く知らないって事はよくわかった」

呆れたようなシンの声。

「帰り行ってみるか?」

そのままのトーンで意外な言葉が発せられた。

「「えぇ?」」

クギと二人して驚きの声を上げる。
だって今目の前にいるのはシンだ。

「何?」

「いいの?」

不審な声のシンの言葉など無視して
彼に抱きつかんばかりの勢いで確認を取る。

「あ、ああ」

一歩後ろに下がったシンには少しショックだが
そこは仕方ない。

「やった!行く、行く。少しでも何かわかるかもだし
実際にコレ見てみたいし!」

「にしても、シン良く分かるなぁ」

PR
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33]
忍者ブログ [PR]
material by:=ポカポカ色=