太陽沈んだ帰り道
風に吹かれ前に進む
単純に気持ちいいと感じる瞬間
両腕を広げ
風を受け止める
視界の隅に月が入った
月を見上げ
街が意外に暗く美しいことに気がついた
街を見下ろし
月が意外に明るい事に気がついた
坂を上って
月を見上げる
とても遠い場所にあると
改めて認識した
坂を下って
月を見上げる
意外に近いかもしれないと
錯覚をおこす
丸い月に浮かぶ兎
親しみを込めきみを見上げる
また
次に会えることを楽しみにしているよ
そんなメッセージ
届いたかどうかは分からない
今宵はもうさようなら
一度だけ
月を振り返り
玄関をくぐった
月が昇った帰り道
H18,10,08
ciel