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プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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さくらの便り 7


「まあ、俺の事は置いといて
お前ら、そんなもん持って何やってんだ?」

「あー、そうだ。
これ置いてあったんですよ」

「そうそう。お兄さん心当たりない?」

うっかり忘れそうになったが
彼の問いかけで存在を思い出す。
一度地面に置かれたものに視線をやるが
どうも近づく気にはなれない。

クギが遠回りなど一切せずに問いかけた。

「心あたりと言われてもな。骨壺ね…」

彼は襟首あたりに手を持って行き考えるているらしく
視線が空に行っている。
そんな沈黙が落ちた中に、すとんと場の空気を壊す声。

「結構前のものだ、これ」

「…何で?」

シンがはっきりとそんな事を言い切り。
それに当然の言葉を投げるクギ。

「遺骨の色」

「ん~、とりあえず、墓回ってみるか」

ほんの少しだけ考えたクギがあっさりと答えを出す。

「いやいや、待とうよ。二人とも」

早速墓に行こうとするシンとクギを呼びとめた。
ちなみに、和武さんは傍観者を決め込んでいる。

「何?どうしたん?」

「二人だけで話を進めるなよ。何で遺骨の色見て
前のものだって分かって、そのうえ墓を回ってみるって言う結論にいたるんだ?

不満に思ってる事を一気にまくし立てれば
二人の動きはピタリと止まる。
 

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