気の向くままに徒然と・・・
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プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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2時間目

高校初めてのホームルームは十数枚のプリントを貰って、通常授業になるまでの簡単な予定を聞かされる
その後、クラスメイト全員の自己紹介を聞いて終了した。
「そんな訳で、どっか行こ!かなた」
鞄を持って、席を立ちかけたところで、前にいた彼が嬉々として振り返る。
思わず僕は中腰のまま彼を見つめ静止する。
「どんな訳で俺がお前と、どっか行かなきゃいけないんだよ」
眉間にシワを寄せ、視線をそらす。
「だって、このまま帰ってもつまんないじゃん」
「何で、俺がお前の暇つぶしに付き合わなきゃいけないんだ」
「決まってんじゃん。一人じゃつまらないもん」
「・・・・・・・。だったら、他にも暇そうなのいっぱいいるだろ?」
僕の言葉を聞き、彼は周りを見渡す。
「嫌だよ。だってあいつら知らないし」
「じゃあ、俺も嫌だ。お前の事知らないし」
「大丈夫、オレがお前を知ってるから」
「何でだよ?今日会ったばかりだろ?あんた、俺の何を知ってるっていうんだ」
「お前の何かを、これから知るために、出かけるんじゃん」
「何なんだよ、お前」
「んじゃ、それを知るためにも、一緒に飯行こう」
しばらく彼を無言で睨みつける。
彼は、笑顔のままで僕に視線を返す。
「この後、なんか予定あるの?」
黙り込んでいるを僕を見て、彼が一歩下がった質問をする。
「ない」
「んじゃ、問題ないじゃん」
正直に答えてから、後悔する。
あると答えてれば、それで終わったんじゃんないか?
「ね?暇なら問題ないっしょ。」
「勝手に人を暇人にするな」
「予定がないのに忙しいの?」
「予定がなくともやることがあるんだよ」
「それはつまり、今日中にやらなくてもいい、やる事だよね?」
なにやらややこしい事を言われ、僕は諦める事を決意する。
「・・・・・・・。分かった、駅前のファミレスなら行く」
このまま、会話を続けていて埒があかないと思い、僕は彼に付き合うことにする。
「よっしゃ、決定!」
ガッツポーズしながら、喜ぶ彼を見ていると、なぜだか疲れを感じてくるのは気のせいか?


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