気の向くままに徒然と・・・
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プロフィール
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遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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「ん~、なんかもうちょっと考えて行こう!」

「無理だろ」

「え?なんか酷くない?即答で否定って」

「お前の場合、今ここでそうやって考えるだけで十分だよ」

「何それ?」

「考え続けるのは俺の役目」

二人して煮詰まっていたら、生きていく意味がなくなってしまう。

「じゃあ、オレは?」

「知るかよ。自分で考えろ」

「かなたさ~ん、自分で言っといて、最後投げるなんてひどい」

「うるさい、てか、声がでかい。逃げるだろ、蛍が」

今まで小声で喋っていたのが全て無駄になるのはごめんだ。

来たときに比べるといくらか減ってきた光を見ながら、永夜を無視して黙り込む。

「来年も」

「来るつもりだよ」

来るか?と聞くつもりだったがそんな必要はなかったらしい。

「俺は一人で来るぞ」

「かなた、それはそれで寂しくない?」

「寂しいだろうけど、なんとなく」

「ふ~ん。変なの」

「たまにはな」

「オレは一人じゃ嫌だから、そん時は付き合ってね」

「気が向いたらな」

そう言いながら僕は立ち上がる。長いこと同じ姿勢だったために、多少の痺れがあるが仕方ない。

「先帰る」

「ん」

まだ帰りそうもないだろうと、なんとなく感じとっていた。

お互いに一人になりたい時がよく分かる。

だから、どちらかが行動にでる。基本的に自分が動くことが多いのだが、それは気のせいだと最近気がついた。

永夜は一人でいなくなる時が良くある。それは1時間だったり、1週間だったりとばらばらだ。

それも、まるで前兆もなしに出かけてゆくからこちらとしては、面倒なことばかりだ。

もしかしたら、今夜もこのまま帰ってこないのかもしれない。

一人、家までの道のりでそんな事を考える。

「星が出てれば良かったのに」

空を見上げて、そんな事を思う。

時間が気になり腕時計を見れば、9時を過ぎたところだった。

遠回りして帰るか・・・。

 


終わり。

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