気の向くままに徒然と・・・
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[01/12 館主 遼]
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[05/20 館主 遼]
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[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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ぐっと見えない何かに剣が押され、己の体に今までとは比べ物にならない圧迫感が加わる。
そのまま、消えるのを待とうと思ったがそんなレベルではなさそうだ。
弾いた方が早いか。
彼の攻撃は本気ではないが、お遊びでもない。自分が耐え切れなくなる前に、考えを変えたほういい。
圧迫感はあっても直接受けたわけではないので、痛みはない。用は競り勝てばいいだけの話だ。
「無駄だよ。アキ」
剣を引くと、その剣に引き寄せられるように、「力」が一緒に移動する。
「やってみなきゃ分かんない・・・だっ、ろうが!」
全身の力を使って、剣を振りぬいた。無理な力が入ったためか「力」と共に剣までも手から抜け飛ぶ。
「強引だなぁ・・・。結局、僕が消さなきゃいけないじゃん」
苦笑と共にシュタが片手を突き出す。
ニヤリと思わず頬が緩む。彼が、意識の全てを手に向けていることをいい事に、懐に入った短刀を素早く抜いてその場を動く。
例えようのない「力」が部屋から消滅したのを感じ取り、彼が己の中に吸収したのが分かる。
「終わりだ、シュタ」
体を密着させ、今度は余計な事が出来ないように動きを封じて、相手の首にナイフをあてがった。
「まだだよ」

彼の手が自分の腹の辺りにあるのに気がつき、すぐさま後ろに飛びのく。
相手の動きというよりも、シュタの場合は手の動きを封じる必要があったことに今更気がついた。
「そんな大げさに逃げなくてもいいのに」
「冗談。お前の攻撃受けたら卒業式どころじゃなくなるだろう」
彼の手中に光を見つけ顔を顰める。
「攻撃魔法使わないの?違った、キミは防御が得意なんだっけ?」
楽しそうに笑いながら、バカにしたような言葉。
「術に頼ろうとは思わない。それに・・・お前なんか、これで充分だ」
言い返すだけの余裕はまだある。落ちていた己の剣を素早く拾い、それを真っすぐに右手で構えた。

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