気の向くままに徒然と・・・
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[01/12 館主 遼]
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[05/20 館主 遼]
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[04/11 館主 遼]
プロフィール
HN:
遼 莉杏
性別:
非公開
自己紹介:
自称、「言の葉」使いの物書き。

遼 莉杏と書いてハルカ リアンです。


最近のマイブームは
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ
羞恥心

創作仲間・相互リンクしてくれる方を常に募集中。
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「コウタ君だね。よろしく」
そう言って、彼は手を差し出してくる。
ニッコリと笑いながら。
ボクはゆっくりと手を差し出した。

「ほら、もうこれで知らない人じゃないだろ。
ちょっとした冒険に一緒に行こう」
腰を屈めた彼はボクの顔を覗き込みながらそう言った。
ボクは思わず1歩後ずさる。
「大丈夫、怖くはないよ」

「っ!怖くなんかない!」

ダレもいない川原に声が響いた。
最初ダレの声だか分からなかった。
自分の声だと気づいたのは、ヨアケが可笑しそうに笑っていたから。

慌てて両手で口をふさいだ。

「怖くないなら大丈夫だろう?」

ぐっと下唇を噛み締める。

「分かった。行くよ。おじさんに着いて行く。
虹の秘密ってのを見たい」

ボクは早口に一気に言い切った。
しかし、ヨアケの返事はない。
見ると、何故か片手で口元を覆っている。

「くくくっ。コウタ君おじさんはないんじゃないかな?」
「え?」
「できれば、ヨアケと呼んでくれないかい?」
「・・・?分かったよ。ヨアケさん」

うん。と満足そうに頷くとニコリと笑った。

「よし。じゃあ、まずは目を閉じて」

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