あたりまえだとか 当然だとか
口癖のように君は言う
誰が決めたのかも分からない
そんな 世間の決まりごと
君に出来たからと言って
僕に出来るとは限らない
もう聞き飽きた どうしてできないの?
不思議そうに尋ねる君の声
呆れ交じりのため息ついて 僕を見る
その視線が痛いんだ
視線を逸らして 唇噛み締める
言い訳はしない
反省の言葉を口することもしない
自分の限界は知ってるつもり
どんなにその上に行きたくても
必死で足を動かしても 前に進む事はない
いっそ諦めてしまえば どんなに楽だろうか?
みんなが出来るから その場にいる全員が
君が知っている全員が 出来るなんて誰が決めた?
君の知っているその当然は
神が決めた絶対なのか?
崩れる事のない決まりごとなのか?
そんなもの信じたくない
絶対的多数が神ならば
僕は喜んで悪魔になり下がろう
H19,12,13
ciel